シングル66におけるダイマックスについて
どう扱うのが強いのかあまり理解していないので思考垂れ流しつつメモ的な。
とりあえずダイマックスの仕様について。
①HPが残HP割合のまま2倍になる
②習得技がダイマックス技になり攻撃技はタイプ毎の追加効果が発生する、守るを貫通する
③交代、ひるみ、一撃、体重技、道連れ、アンコールが無効
④1ゲーム1回で継続3ターン
⑤その他細かい仕様(割合ダメージや身代わりや拘り等)
次に私が66において重要視する要素について。
❶展開(様子見)
❷サイクル(繰り出し)
❸崩し
❹ストッパー
❺抜き
これらを踏まえた上であくまで主観的な66におけるダイマックスの役割や運用について考察していく。
まずは❶について。
結論から言うとダイマックスでやるべきではない。
大きな展開作りに関しては意識の外から天候起動等全く要素が無いとは言わないが基本的にはダイマックスしたポケモンが自分で抜きに入った方が強いと思われ下策感が否めない。
様子見しつつの展開作りという意味では1度しか使えないダイマックスを使っている時点で様子見とは呼べないので論外である。
次は❷について。
これも同じくダイマックスでやるべきではない。
繰り出しとダイマックスを同時には行えない上に、ダイマックスしたポケモンを引っ込めたらダイマックスが終了するのでサイクル要素が皆無である。
続いて❸について。
これに関しては大きく期待できる。
ダイマックス技が基本的には威力が上がる点、自身のステータスランクを上げる点、相手のステータスランクを下げる点、天候を変えれる点、交代させられない点等によって攻撃をいなし続ける事が非常に困難なためである。
また好きなタイミングで好きなポケモンをダイマックスさせられる事から崩せないサイクルに対してダイマックスを使う事でサイクル破壊する事はかなり容易かと思われる。
さらに続いて❹について。
これに関しても大きく期待できる。
主にHPが2倍になり行動保証しやすい点とダイマックス技により遂行力が上がるためである。
また、一部のポケモンに対して強烈なメタ要素となり得る。
相手が抜きに入った場合に、ダイマックスしなければ全抜きされる時が主な使い方になるだろうか。
最後に❺について。
最もわかりやすい運用で、パワーも高く勝ちに直結した選択肢だと思われる。
行動回数の確保+能力上昇+遂行力上昇あたりが一気に行え、また吹き飛ばしやアンコール等の起点防止ムーブを無力化できるためである。
加えて66においての抜きというのは他ルールよりも倒すポケモン数が多いため非常に効率がいい勝ち方といえる。
以上からダイマックスにより期待できるのは❸❹❺となるので、ここからはそれらをさせた場合について考えたいと思う。
そもそもだが、66においておおよその流れは先に書いた❶〜❺の順番になるかと考えている。
❶:とりあえずステロをまく
❷:繰り出しサイクルをしながら蓄積を入れたり型判別をする
❸:相手のサイクルを崩す
❹:サイクルが崩れた側は立ち回りの余裕が無くなり勝てる選択肢をとるために多くの場合は抜きに入るのでストッパーで止める
❺:万全の状態で抜きに入り全抜きする、数の暴力で消耗戦を押し切る
一例だが、こんな流れになる事が多いかと思う。
つまりは通っている(ストッパー不在)エースで先に抜きに入れば勝てるという事である。
さて、では本題の「どうダイマックスを使うか」について触れていく。
まず❸の場合、ダイマックスを使い相手のサイクルを破壊した後に相手のダイマックスに抜きに入られる可能性が高いかと思う。
この時、自分側にストッパーがいなければそのまま負けてしまうわけだが、ストッパーとしてダイマックスを使う事ができないため相手の抜き性能の高いポケモンに対し、よほど相性のいいポケモンが控えている必要があるだろう。
加えて、抜きにダイマックスを使う事もできないためダイマックス無しで抜き性能の高いポケモンが控えているかお互いダイマックスを終えた後にできれば数的有利、最低限サイクル有利はとれていないと勝利は難しく感じる。
次に❹の場合、HP仕様上死に出しからダイマックスをし相手のダイマックスを止めてこちらのダイマックスも間も無く終了という流れになるだろうか。
先ほど同様、抜き要素やサイクル有利等ダイマックスが無くなった後に勝てる見込みが無ければ勝利は難しいだろう。
❸の場合との違いとしては、❸の場合ダイマックスを使う事で1匹切り取っているが❹の場合それなりの攻撃性能を持ったポケモンで止めにいっていなければダイマックスは凌げても1匹取る事ができない可能性がある上に繰り出しまでに1匹失っているだろう事から数的不利になりやすいといったところか。
最後に❺の場合、このまま勝ちに行くわけだがダイマックス無しで止められた時は絶望的に苦しいだろう。(まぁその場合は抜きというより崩しだったという事になるが)
抜ければもう勝ちなので、そうじゃない時は❸とほぼ同じ状況となるか。
さて、最も勝ちに直結しているのはどうみても先述の通り❺であるので構築上は❺を目的とした採用ポケモンがいる事が今の考察の範囲内だと強いとみて間違いないだろう。(今後開発が進んだり修正が入り、2〜3匹のサイクルでダイマックスを含んだほとんどの抜き要素をケアできれば崩しに寄せた方が強い可能性はある)
ただ、そうは言っても相手のサイクルを崩せない場合や相手のエースを止められない場合にダイマックスを使わざるを得ない場面もあると思う。
また、個人的な感想だが複数の意図を持ったダイマックスが大多数存在していると思うのでここからはそのあたりにふれていきたい。
❸+❺:相手のサイクルを崩すためにダイマックスを使い崩しつつ能力を上げる事で抜き要素を得る。相手にダイマックスの使用を強制し抜き運用を阻害したりストッパーが機能する場面でうたせダイマックス無しの対戦に持ち込む。
❹+❺:相手のダイマックスエースを止めるためにダイマックスし、そのまま返り討ちにしつつ能力を上げる事で抜きに入りダイマックスストッパー不在の相手に即座に切り返す。
❸+❹:相手のダイマックスエースを止めるためにダイマックスし、そのまま返り討ちにしつつ能力を上げ後続にもサイクル不可になる程度の負担を与える。
❸+❹+❺:相手のエースを止めるためにダイマックスし、そのまま返り討ちにしつつ能力を上げ抜き要素を得る。相手にダイマックスの使用を強制し抜き運用を阻害したりストッパーが機能する場面でうたせダイマックス無しの対戦に持ち込む。
❸+❺と❸+❹+❺は類似で後者の方は状況としては厳しいかと思われる。
この流れで勝つためには相手の切り返しダイマックスから大きな被害を受けない見込みとすでに消耗有利かダイマックスストッパー以外に通ったエースがいる必要がある。
❹+❺は実戦でもしかしたら最も多くみる運用なのではないだろうか。
❸+❹は❹+❺の止まる版なので、局面としては❸+❺と類似。
つまり、抜きに入って勝ちという場合を除いて❸+❺vs❸+❹の構図か❸vs❸(ダイマックス同士の直対でない)の構図がほとんどのはずである。
というかそうでないと勝敗が決まるはず。
これらを踏まえると構築の組み方は、
(ex)弱保悪巧みトゲキッス+眼鏡ドラパルト
※ダイマックスを使って抜きに失敗しても最低限ダイマックスを使わせてストッパーを失わせた状態で非ダイマックスエースを通す
※ダイマックスを使う前にストッパーを崩しで排除しておく
(ex)弱保竜舞ドラパルト+スカーフゲップサザンドラ
※ダイマックス無しでもエース運用できるポケモンを複数採用し、より通ってる方で抜きにいく
◉ダイマックスシナジーエース+ダイマックスシナジーストッパー
(ex)トゲキッス+アーマーガア
※相手のダイマックスに対してダイマックスエースで切り返さないものの止めるためにダイマックスする必要がある場合にサイクル要員を抜きエースに転じさせる(例の場合は剣舞ドリュウズを想定)
のように1〜2匹程度ダイマックスを考慮した組み方をしておくのが良いかと思う。
今回はダイマックスの話ばかりだったが基本的にはダイマックス先うちさせてすんなり止めるのが1番楽な勝ち方なのでダイマックス無しのサイクル戦でまず有利になる事が手っ取り早く勝てる方法かと思う。
なので、繰り出しサイクル不利にならない事、非ダイマックスで相手のサイクルを崩せる事を重要視しダイマックスは使わせればアドと考え意識しすぎず調整するのが全体としてはパワーがありそうかなと。
もちろん組み合わせ次第で非ダイマックス枠で相手のダイマックスエースをケアしなければいけないので調整対象とか、抜き性能を上げるだに相手のダイマックスエースを貫通したいので調整対象とかあると思うけどね。
ひとまずこんなところで!