S66における悪ウーラオスについて
前回の記事で悪ウーラオスが環境トップという結論になったので対策したい。
が、そもそも悪ウーラオスを使った事がなく感覚的なスペックしかわからないのでまずは悪ウーラオス自体を深掘りしてから対策を検討してみる。
数値から。
100-130-100-63-60-97
AS振りの実数値
175-182-120-83-80-149
※努力値4と補正を無視
物理耐久はおおよそガブリアスくらいあり、特殊耐久は柔らかめ。
素早さはミミッキュ+1。
Aはじゅうぶん高い程度だが技が強いためゴリラ火力。
Cは使う人いるのか知らん。
特性は守る系統貫通。
余談だが、Gヤドキングに黒いヘドロと守る持たせたら場持ちとウーラオスケア両立できるやんと思ったらこの特性で真顔になった。
次は技。
暗黒強打:意味わからんくらい強い
インファイト:すごく強いが暗黒強打との範囲でみると意味わからんくらい強い
不意打ち:色々ケアできそう
とりあえずここまでがワンランク以上採用価値が高そうにみえた技。
以下、ピンポ技など。
アイアンヘッド、毒突き、とんぼがえり、思念の頭突き、こらえる、燕返し、ビルドアップ、3色パンチ、岩石封じ、ドレインパンチ、身代わり、挑発
ワンチャンあるのかなー?と思ったのはこのくらい。
今回はメジャーな型の対策をしていきたいので上3つ+とんぼorアイアンヘッドor毒突きで持ち物は拘り鉢巻と拘りスカーフを想定する。
他の型は開発されてから考える。
一応のスペック確認でキョダイマックスすると悪技がダイウォール貫通するらしい。
D暗黒強打が威力130。
ここから対策編。
◉ウーラオス受け
①数値受け
A182一致技指数:14414.4
A200一致技指数:15840
A273一致技指数:21621.6
A300一致技指数:23760
※レベル補正有り
一致120で計算しているためようはガブリアスの逆鱗である。
それぞれ数値で受けようとすると耐久指数が2倍程度必要であり、悪でも格闘でも抜群をとられないポケモンとなると、
ハクリュー@進化の輝石※不思議な鱗発動:48384
【ここまでA300・2発耐え】
モンジャラ@進化の輝石:47214
マッシブーン:44940
ミロカロス※不思議な鱗発動:43632
【ここまでA273・2発耐え】
コモルー@進化の輝石
カバルドン:40205
モジャンボ:40158
が40000越えの一覧である。
実用的でないポケモンが混じっている上に実戦ではステルスロックも考慮すると鉢巻を想定した場合数値受けはほぼ不可能な事がわかる。(シェルアーマーの輝石チョボマキがステロ非考慮で受けれるって言われました。)
②タイプ受け
悪半減タイプ:格闘、悪、フェアリー
格闘半減以下タイプ:毒、飛行、エスパー、虫、ゴースト、フェアリー
この中で悪、エスパー、ゴーストはもう片方が抜群なため外すと、
悪半減タイプ:格闘、フェアリー
格闘半減タイプ:毒、飛行、虫、フェアリー
どちらも半減可能なフェアリーはわかりやすいタイプ受けポケモンであり、それ以外は複合タイプになる。
ちなみに苦手タイプ複合でない再生回復持ちフェアリーは、
ピクシー、トゲキッス、ペロリーム(願い事)、ニンフィア(願い事)、マシェード、キュワワー、マホイップ
フェアリーを除くと、
格闘+毒:ドクロッグ
格闘+飛行:Gサンダー、ルチャブル
がタイプ両受けの一覧である。
ちなみこの中で再生技を持つのはルチャブルのみ。
眠る以外の回復要素を持つのはドクロッグ、マッシブーンのみである。
③タイプ片受け+数値誤魔化し
悪or格闘に耐性があってもう片方も抜群でない+数値が高いという条件。
ただ、数値はそのまま検索しても存在しないため再生力込みで2発耐えを実現できるポケモンを検索する。
該当したのは黒いヘドロを持ったドヒドイデのみ!
ただしステルスロックは非考慮。
◉縛り
全てのポケモンがウーラオスを縛っていればそもそも受ける必要がないため次は縛る条件を考える。
①物理指数
H-B=175-121のウーラオス想定で確定1発をとれる火力指数は24684。
レベル補正無しに戻すと56100。
技の威力を100と仮定した場合の要求Aは、
不一致等倍:561
一致等倍:374
不一致抜群:281
一致抜群:187
※簡略化してるので誤差は出るかも
ステロ込みにした場合、H=165まで下がり指数も23353→53075に下がる。
その場合の要求Aは、
不一致等倍:531
一致等倍:354
不一致抜群:266
一致抜群:177
一致等倍以下での達成は困難そうなので物理で縛る場合は火力強化アイテム+不一致抜群か一致抜群のどちらかになりそう。
②特殊指数
H-D=175-81のウーラオス想定で確定1発をとれる火力指数は16524。
レベル補正無しに戻すと約37555。
技の威力を100と仮定した場合の要求Cは、
不一致等倍:376
一致等倍:251
不一致抜群:188
一致抜群:126
ステロ込みにした場合、H=165まで下がり指数も15633→約35530に下がる。
その場合の要求Cは、
不一致等倍:356
一致等倍:238
不一致抜群:178
一致抜群:119
特殊であれば火力強化アイテム+一致等倍から視野に入りそう。
③素早さ
拘りスカーフまで考慮するとウーラオスの素早さは、
最速スカーフ:244→レジエレキ
最速:163
準速:149
素の素早さやスカーフ同士ではただ種族値で上回ればよく、大量にいるため省略。
テッカニンは鉢巻ダブルウイングでも乱数な上に最速スカーフはケアできないためスカーフまで考慮したウーラオスを縛れるのは非スカーフだと雷採用か持ち物強化したレジエレキのみ。
ただ耐久に努力値を割かないと鉢巻不意打ちで縛られてるという。
ウーラオスなめてるのか。
いったんウーラオスの不意打ちの縛り能力を確認。
13860なのでH-B=175-80や141-100あたりまで圏内、なめてるのか。
スカーフウーラオスと鉢巻ウーラオスをパーティ全員が縛るのは不可能そう+スカーフウーラオスなら数値受けがきくので鉢巻ウーラオスにフォーカスする。
素早さ種族値98以上かつ不意打ちで縛られないポケモンをピックアップ。
ただし、計算すると後の火力の兼ね合いから両立まで考えるのが非常に手間なので今回は無振りに限定。
サザンドラ、エンテイ、サンダー、Gサンダー、キュワワー、ムクホーク、ボーマンダ、フライゴン、ケッキング、ミルタンク、バクフーン…
いや、ちょっと多すぎるわ。
しかもギリギリ圏内だけどこれくらいなら調整の範囲内ってポケモンがわりといるから独断と偏見でピックしてく。
サザンドラ、サンダー、Gサンダー、キュワワー、化ランドロス、霊ボルトロス、ガブリアス、ゴウカザル、コバルオン、テラキオン、ビリジオン、カミツルギ、化ボルトロス、ライコウ、エースバーン、霊トルネロス、アーゴヨン、オンバーン、アブリボン、マニューラ、カプ・コケコ、レジエレキ
ちなみに基準はS98以上+計算してないけどA300不意打ち耐え調整できそう+対ウーラオス以外で活躍の余地がありそうと感じたポケモン。
いや、多いな…。
ここ掘り下げるの面倒になったから、あとは必要になった時に火力の計算とスカーフウーラオスのケアするわ…。
◉まとめ
数値受けが不可能なため繰り出しを意識するとフェアリー等の限定された相性受けに頼る事になる。
ただし、サブウェポン次第では破壊されるため過信はできない。
縛る方法はそれなりにあるので、ある程度隙をみせない構築にするのが望ましいが、行きすぎると少しの蓄積で鉢巻不意打ちやスカーフに一掃されかねないため注意が必要。
◉結論
悪ウーラオスに有利なアタッカーを積極採用+耐久フェアリー+数値受け
までやれば苦しくなる事はあまりないだろう。
死に出し以外で着地させないのであればケアはもう少し軽めで良さそう。
こんだけ枠持ってかれる時点で強ポケが過ぎる。